2,000人が毎日使うアプリを、開発経験ゼロから作った話
上司の一言をきっかけに、React Nativeアプリを開発経験ゼロからスタート。ChatGPT・Codex・Claude Codeを乗り継ぎながら、2,000人超が毎日使うアプリになるまでの実録です。
きっかけは上司の一言
「こういうものがあれば良いのに。ソラ部長、できない?」
この一言がすべての始まりでした。
アプリ開発の経験はゼロ。ネイティブアプリなんて作れるわけがないと思いながらも、GASの自動化やWordPressサイトの構築をChatGPTと一緒に乗り越えてきた経験が頭をよぎりました。「とりあえずChatGPTに投げてみよう」——それが出発点です。
仕組みの概要
アプリの核となる仕組みはシンプルです。
毎朝4時、GASが自動でFirebaseにデータを送信。 ユーザーがアプリを開くと、Firebaseから最新情報を取得して表示します。
主な機能:
- マーカー機能:気になった箇所にマーカーを引いて残せる
- 履歴閲覧:過去のデータも遡って確認できる
- 通知設定:朝や日中の好きな時間に通知を受け取れる
- TTS音声再生:移動中でも耳で聴ける(この機能はClaude Codeなしには実現しなかった)
特定の顧客向けに提供しているアプリのため、一般公開はしていません。
開発の経緯
ChatGPTでReact Nativeを知る
まずChatGPTに「スマホアプリを作りたい」と相談したことで、React Nativeという選択肢を知りました。JavaScriptでiOS・Androidの両方に対応できると聞き、業務の合間に少しずつ進め始めます。
約1か月でプロトタイプが完成。動くものができた手応えはありましたが、ここからが苦しかった。
ChatGPTの壁
プロトタイプから先を磨こうとしても、同じエラーが繰り返し出る。直したと思ったら別の場所が壊れる。ChatGPTとの長いやり取りの中で、何度も同じ問題に戻ってくる感覚がありました。
「これ以上は難しいかもしれない」と感じ始めたころ、Codexを試してみました。
Codexで一気に仕上がる
Codexを使い始めると、詰まっていた部分が次々と解消されていきました。コードの意図を読んで修正してくれる感覚が、それまでとは明らかに違った。プロトタイプからおよそ3か月で、1,000人ほどが活用するアプリになっていました。
antigravity・Claude Codeでさらに前へ
その後、antigravityを通じて追加したかった機能——特にTTS音声再生——を実装できるようになりました。ChatGPTだけでは手が届かなかった精度の細かい修正が積み重なり、気づけば2,000人を超える人が毎日使うアプリになっていました。
現在もClaude Codeで細かい改善を続けています。
数字で振り返る
| フェーズ | 期間 | 状況 |
|---|---|---|
| プロトタイプ完成 | スタートから約1か月 | 動くものができた |
| 1,000人が利用 | プロトタイプから約3か月 | Codexで品質が向上 |
| 2,000人超が毎日利用 | その後 | antigravity・Claude Codeで機能追加 |
収益化はしていません。使い続けてもらえることが、一番の指標です。
振り返って学んだこと
1. 「できない」は「まだ道具が足りない」だった
最初は無理だと思いました。でも道具が変わるたびに、できることが変わっていった。ChatGPT → Codex → Claude Codeと乗り継ぐたびに、壁が壁でなくなっていきました。
2. 実務の合間でも形にできる
本業を続けながら、業務の隙間時間だけで開発しました。まとまった時間がなくても、AIと一緒ならプロトタイプまでは1か月でたどり着けます。
3. TTS対応はClaude Codeがなければ無理だった
音声読み上げ機能は、それまでの環境では実現できませんでした。Claude Codeが「できなかったこと」を「できること」に変えてくれた、最もわかりやすい例です。
今後
細かい改善は今も続いています。「もっとこうしてほしい」という声を拾いながら、毎日使ってもらえるアプリであり続けることが目標です。