外注なら数百万円の開発を、AIと自分でやった話
2,000人超が毎日使うアプリを、外部発注ゼロ・AI活用で作り続けている。開発費・保守コストの実態と、AIがなければ成立しなかった理由を正直に語ります。
「外注したらいくらになるか」を考えた
2,000人超が毎日使うアプリを、私は外部に発注していません。 開発経験ゼロからスタートし、AIと一緒に自分で作りました。
ふと気になって、同規模のアプリを開発会社に依頼した場合の相場を調べてみました。
- React Native アプリ開発(iOS/Android 両対応):200〜500万円
- Firebase 連携・プッシュ通知・TTS 対応込み:さらに上振れ
- 保守・追加開発(年間):50〜150万円
初期開発だけで数百万、保守まで含めれば累計で数百万〜1,000万円超の世界です。
実際にかかったコスト
| 項目 | 実態 |
|---|---|
| 初期開発費 | ほぼ0円(自分の時間のみ) |
| ChatGPT / Codex | 月数千円〜1万円程度 |
| Claude Code(antigravity期以降) | 月数千円〜 |
| Firebase | 無料枠の範囲内 |
| GAS | 無料(Google Workspace) |
| 累計コスト | 数万円レベル |
外注と比べれば、ざっくり100分の1以下のコストで動いています。
なぜここまでコストを抑えられたのか
1. プロトタイプをAIが爆速で出してくれる
「作れるかどうか分からない」という最初の壁を、AIが下げてくれました。 ChatGPTに相談しながら React Native を知り、業務の合間に1か月でプロトタイプが完成。 試せる状態になれば、あとは使いながら改善を重ねるだけです。
2. 修正・追加もAIに任せられる
通常、機能追加のたびに発注・見積もり・納品のサイクルが発生します。 自分で開発していれば、「ここを直したい」と思った翌日に修正が入ります。
Codexで詰まっていた部分が解消され、Claude Codeで追加したかった機能(特にTTS音声対応)が実現できました。外注していたら、その都度追加費用と時間がかかっていたはずです。
3. 保守コストがほぼゼロ
稼働中のアプリの細かい修正や改善も、Claude Codeとのやり取りで対応しています。 保守契約を結んでいないため、月々の固定費が発生しません。
「自分でやる」のトレードオフ
コストだけ見れば圧倒的に安いですが、正直に言うとデメリットもあります。
時間がかかる 業務の合間を縫っての開発なので、本業との兼ね合いが常にあります。 プロトタイプに1か月、そこから形になるまでさらに数か月。速くはない。
詰まると進まない ChatGPTだけでは同じエラーが繰り返し出て、半分諦めかけた時期がありました。 道具(AI)を変えることで突破できましたが、その見極めも経験が必要です。
品質の保証が自分次第 テスト設計や安定稼働の確保も自分の判断です。 2,000人超が毎日使うアプリになってからは、慎重さが求められる場面が増えました。
それでも「自分でやる」を選ぶ理由
コストだけじゃなく、スピードと柔軟性が大きい。
使ってくれている人の声をすぐ反映できる。 追加したいと思ったことを、その週のうちに試せる。 外注では生まれない、この感覚が一番の理由かもしれません。
AIがある今、「開発経験ゼロ」はもはや「作れない理由」にはなりません。 コストの壁を下げ、作れるものの範囲を広げてくれるのが、今のAIの現実です。